【RELEASE】ヤマチク、海外の子どもたちと「ITADAKIMASU」を世界へ。
短編映画『いただきます』英語字幕版を公開
カナダの日本語学校と協働。日本にルーツをもつ子どもたちが英語訳を通じて文化理解へ
株式会社ヤマチク(本社:熊本県玉名郡南関町久重330、代表取締役:山崎彰悟)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バーノン市のVernon Japanese Heritage School(バーノン日本語学校)と共同で、短編映画『いただきます(ITADAKIMASU)』英語字幕版を制作しました。
2026年3月10日にYouTubeにて公開。
2026年5月9日に同校主催のJapanese Food and Film Festivalにて国外初の上映会を実施します。
本プロジェクトは、日本で生まれた「いただきます」という、英語へ一言で訳すことが難しい言葉を、海外で日本語を学ぶ子どもたちが自分達の言葉で英語に置き換えるプロセスを通じて、ルーツとなる文化や言葉への理解を深めながら世界へ届ける国際協働の取り組みです。
短編映画『いただきます(ITADAKIMASU)』英語字幕版公開URL:https://youtu.be/NglbnRUSp5U
■共創の背景
ヤマチクは、2025年8月に短編映画『いただきます』を公開しました。本作は、日本に根づく“あらゆるものへの感謝”の精神や親子の愛を描いた作品です。言葉に頼らずとも伝わる感情や所作を通じて、「いただきます」という文化を言語や文化の壁を越えて届けることを意図して制作しました。公開後はYouTubeで17万回を超える視聴があり、国内外から多くの反響が寄せられています。
本プロジェクトは、この映画を視聴したバーノン日本語学校からの声かけをきっかけに始まりました。同校は、100年以上の日系史にゆかりある会館を拠点に、日本語と日本文化を次世代へ伝え続けている継承語学校*です。授業では日本の「国語」の教科書を使用することが多い一方で、生徒の年齢が上がるとともに在籍を継続することが大きな課題となっています。とくに小学校中学年頃になると、教科書を用いた学習に負担や違和感を感じやすくなり、学びから離れてしまうケースも少なくありません。
言語は文化を理解する重要な手がかりの一つであり、その理解の過程は自分自身の文化的アイデンティティを形成していくうえでも大きな意味を持ちます。ヤマチクは、多様な文化や価値観が行き交う現代において、日本語の言葉に込められた意味や背景を改めて考える機会には大きな意義があると考えました。
日本語や文化を次の世代へつなぎたいという同校の思いと、「いただきます」に込められた文化的な意味を伝えたいというヤマチクの思いが重なり、映画『いただきます』の英語字幕制作に生徒が取り組むというプロジェクトがスタートしました。
*継承語教育とは…家庭やルーツの中で受け継がれてきた言語を、次の世代へとつなぐ教育のことを指します。バーノン日本語学校では日本にルーツを持つ子どもたちが、自身の背景と向き合いながら日本語を学んでいます。
■「いただきます」を訳すプロセスと意義
「いただきます」は、食材となった命への敬意や、食べ物を育てた人、料理を作った人など、あらゆる存在への感謝を含む言葉です。しかしその意味は一言の英語に置き換えることが難しく、文化的な背景とともに理解される言葉でもあります。
「いただきます」という複層的な意味を持つ言葉を検討するにあたり、対生徒たちは一つのセリフに対して複数の英語表現を考え、どの言葉が映像の状況や登場人物の気持ちにもっとも合うのかを話し合いながら検討しました。
授業で使用した資料:候補の訳文が複数ある中で、赤字の部分が採用。
日本語学校のバイリンガル(またはトライリンガル)の子どもたちは、それぞれ生活の場面における言葉の割合が異なります。普段、複数言語の行き来を自然に苦労することなく過ごしている子どもたちも、日本語をいざ目の前にして英語に訳すと目の前の言葉に思考や感覚を持っていかれ、直訳からなかなか離れられずぎこちない訳も出てきます。授業の中では、「Act It. Find It. それって自然な英語?」という問いかけをし、翻訳したセリフを実際に声に出して演じながら、映像の状況や登場人物の気持ちに合う英語になっているかを確かめていきました。
こうしたプロセスを通して、生徒たちは日本語の言葉の背景にある文化や価値観を改めて確かめました。
バーノン日本語学校高井教諭コメント
日本語と文化を次の世代につなぎたいという継承語学校の思いに、子どもたちの好奇心が折り重なるような形で、これまでいただきます短編映画の英語字幕と上映イベントのプロジェクトを進めてきました。子どもたちの学びの詳細はプロジェクトのウェブサイトにまとめています。5月にバーノン市で開かれるイベントに向けてジャーナル部分を毎週1ページずつ更新していく予定です。ぜひご覧ください。
バーノン日本語学校プロジェクトサイト
・日本語 https://vjcs.my.canva.site/itadakimasu
・英語 https://vjcs.my.canva.site/itadakimasu-en
■短編映画『いただきます』概要
・出演:岡田蓮、村上美香
・制作:株式会社映gent ro.man
・脚本・監督・撮影・編集:中川 典彌
・音楽:鎌田 優紀子
・公開:2025年8月4日(月)
・企画・製作:株式会社ヤマチク
・日本語版URL:https://youtu.be/EtO-iZ7hesc
・英語字幕版URL:https://youtu.be/NglbnRUSp5U
本作は「いただきます」を題材に、日本に根づく“あらゆるものへの感謝”の精神を描いた作品です。近年、「“いただきます”はキモい」といった言葉がSNS上で拡散される出来事がありました。一方で、海外で「いただきます」の所作を紹介すると、「美しい文化だ」「真似したい」といった声が返ってきます。たった一つの所作も、向けられるまなざしによって意味は大きく変わります。世界で共感される日本の精神文化としての「いただきます」。
多層的な感謝の意味を持つこの言葉を、言語や意識、関心の壁を越えて届けたい——
熊本県南関町で“竹のお箸”だけをつくり続けてきた私たちだからこそ、伝えられることがある。そんな思いから、短編映画を制作しました。
ヤマチクは、日本にそして世界に、「いただきます」の価値を届けることを目指しています。
【著作権について】
短編映画『いただきます』の著作権および一切の権利は、株式会社ヤマチクに帰属します。
【教育利用・上映会のご相談】
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▶︎https://hashi.co.jp/contact/