「点と点を線に」地方企業が明日から使える広報のコツ
「ローカル企業のPR戦略 完全版」セミナーレポート
こんにちは。ヤマチクアカデミー、インターンの野田です。
突然ですが、「広告」と「PR」の根本的な違いを明確に説明できるでしょうか? 人手も足りず、広告予算も多くないローカル企業やチャレンジャーこそ、実は「広告」ではなく「PR(広報)戦略」が必要不可欠です。
今回は、2026年9月12日にヤマチク第二工場にて開催されたセミナー「ローカル企業のPR戦略 完全版」の様子を、運営に携わったインターンの視点からお届けします。 PR TIMES認定エバンジェリストであり、株式会社ふく成の取締役CEO・平尾有希氏と、弊社代表の山﨑彰悟によるトークと実践ワークを通じて、地方企業が明日から実践できるPR戦略を学びました。
開催概要
セミナー名: ローカル企業のPR戦略 完全版
日時: 2026年9月12日(土) 13:30〜15:00
場所: 株式会社ヤマチク 第二工場 2階会議室(熊本県玉名郡南関町久重14)
登壇ゲスト: 平尾 有希 氏(株式会社ふく成 取締役CEO / PR TIMES認定 Evangelist) × 山﨑 彰悟 氏(株式会社ヤマチク 代表取締役CEO)
主催: 株式会社ヤマチク(YAMACHIKU ACADEMY)
登壇者プロフィール
平尾 有希 氏(株式会社ふく成 取締役CEO / Press Release Evangelist)
熊本天草でとらふぐ・真鯛の養殖・加工・販売を手がける水産ベンチャー「株式会社ふく成」の取締役CEO。コロナ禍による飲食需要の激減という存亡の危機に直面した際、積極的な広報・PR戦略を展開。ストーリー性のあるプレスリリースを軸にテレビや新聞など数々の主要メディア取材を獲得し、全国的な知名度向上と直販事業の急成長を実現。地方の中小企業・一次産業のPR成功モデルとして注目を集め、現在は「PR TIMES認定エバンジェリスト」として九州を中心に地方企業の広報支援やノウハウ発信を行っている。

満員御礼となり、総勢30名を超える熱気で第二工場会議室が埋まりました
ご参加いただいた方の業種は多岐にわたり、一次産業や食品製造業から、ものづくり企業、建設、IT、薬局、広告・デザイン、飲食、公共機関や大学関係者まで、幅広い分野の事業者・広報担当者が一堂に会しました。
「広告予算をかけずに自社の認知を高めたい」「メディアに取り上げてもらうには何を仕掛ければいいのか」という課題意識を持った参加者の皆様が、開始前から真剣な眼差しでノートやPCを構えている姿が印象的でした。 講義中も、平尾氏のお話に弊社代表・山﨑の実例を交えた掛け合いがあり、終始熱心に耳を傾ける参加者の姿が見られました。

熱心で積極的な参加者の皆様!
明日から実践できるPR戦略
セミナー内で共有された重要ポイントの中から、特に参加者の学びとなっていたトピックをご紹介します。
1. 「広告」と「PR」の違い
講義の導入として、「広告」と「PR」の根本的な違いが解説されました。
広告: 費用をかけて自社が言いたいことを直接アピールするもの
PR: 第三者(メディアや世の中)に価値を感じてもらい、信頼をベースに共感や認知を広げるもの
予算が多くないローカル企業だからこそ、「広告枠を買う」のではなく、世の中の関心事と自社の強みを重ね合わせるPRの視点が不可欠であるという考え方が示されました。また、ここにヤマチクの実例を交えた掛け合いも加わり、ローカル企業が発信に取り組む上でのリアルな視点が共有されました。
2. 事例から学ぶ「メディアフック」と「点を線にする」重要性
メディアに取材されるためには、単なる自慢ではなく「なぜ今、取り上げられるのか」というメディアフック(取材したくなる切り口)の設計が不可欠です。 世の中の需要と、自社がやりたいことの接合部を見つけること。そして、PRを単発のイベント(点)で終わらせるのではなく、中長期的なストーリーとして「点と点をつなげて線にしていく」という視点が語られました。
3. 「事業の特徴」から「タイトル」を作る実践ワーク
後半では、参加者全員が手を動かす実践ワークショップが行われました。 自分の会社や事業に置き換え、事業の特徴を整理し、メディアフックを考え、実際のプレスリリースのタイトルまでを時間内で作成。参加者の皆さんが非常に真剣に取り組んでおり、作成したタイトルに対して平尾氏から細やかなフィードバックが行われるなど、実践的な訓練の場となりました。

実践ワークショップの様子
質疑応答や参加者の声
講義や質疑応答、ワークショップを通じて、参加者の皆様から多くの気づきや共感の声が寄せられました。当日の質疑やディスカッションの中から、特に参考になるポイントを2点ご紹介します。
Q.新商品や特別なサービスがないとき、PRのネタはどうやって見つければよいでしょうか?
A.平尾氏
PRのネタは商品やサービスだけではありません。普段当たり前のようにやっていることや、社内で新しく『決定したこと』を発信すること自体が物語になります。大切なのは、単発の出来事(点)で終わらせず、中長期のゴールを見据えて『点と点をつなげて線にする』という意識を持つことです。」
Q.広報として発信を進める上で、社内や経営陣とはどのように関わっていくべきでしょうか?
A.平尾氏・山﨑
PRとは何なのかを経営陣にしっかり共有し、広報担当者が社長との関係性を深めて意思決定の場にも入っていくことが重要です。経営陣と『誰に、何で選ばれたいのか』という根本の目的をすり合わせ、両者の意思疎通を密にして進めることがPRの成功に直結します。
【参加者アンケートより】
「世の中が何を求めているのかと、自社がやりたいことの接合部を見つける。これまで『自社がやったことの周知』としてしか捉えていなかったPRの概念が覆り、衝撃を受けました。」
「伝えたいことではなくて、読者が気になることがニュースになる。『誰に、何で選ばれたいのか』を徹底して考える重要性がすっきり腹落ちしました。」
「プレスリリースは単発のイベントではなく、中長期的なゴールに向けて『点を線にする』こと、そしてタイトルに命をかける大切さを学びました。」

毎回最後に集合写真を撮らせていただいてます
セミナーを通して感じたこと
普段から情報発信に触れている私たち学生にとっても、「ただ発信すれば届くわけではない」という現実と、届けるための思考法を学ぶ貴重な時間となりました。
「伝えたいこと」をそのまま発信するのではなく、「世の中が何を求めているのか」「相手にどう届くのか」という文脈を丁寧に考えることの大切さを実感しました。また、社内や経営陣と「誰に、何で選ばれたいのか」という根本的な目的をすり合わせ、点と点をつなげて発信していく姿勢は、あらゆる活動において欠かせない土台だと感じました。
参加者の皆様が自社の事業と真剣に向き合い、言葉を紡ぎ出す姿を間近で体感できたことは、机上の学びでは得られない大きな刺激となりました。
▼次回開催のご案内▼
たった90分でプレゼンが激変する!『100%共感プレゼン』実践セミナー
ヤマチクアカデミーでは、地域ビジネスの成長や実践的な学びを深めるセミナーを定期開催しています。 次回は、聞き手を惹きつけ、協力したいと思わせる話し方を学ぶ「プレゼンテーション」の実践講座です!
「正しいことを言っているのに、どうして誰もわかってくれないんだ!!!」
そんな悩みを持つ人は、実に多いはずです。
でもそれは「伝え方」に問題があるのかもしれません。人は、「正論」を振りかざしても決して協力してはくれません。
それより大切なのは、聞き手の心を動かし、共感してもらうこと。
興味ゼロの聞き手を巻き込み、感動させ、協力したいと思わせる話し方——。
その極意がつまった話題の書籍『100%共感プレゼン ~興味ゼロの聞き手の心を動かし味方にする話し方の極意~』の著者である 三輪 開人 氏 が、なんと今回のヤマチクアカデミーに直接登壇します!
三輪氏は、弊社代表・山﨑のプレゼンの師匠でもあり、山﨑自身「彼の90分でプレゼンが激変した」と語るほどの圧倒的な指導力を誇ります。
大切なプレゼンテーションを控えている方、プレゼンに苦手意識がある方、周囲を巻き込んで何かを成し遂げたい方は必見です!
セミナー名: 『100%共感プレゼン』実践セミナー
日時: 2026年10月10日(土) 13:30〜15:00(90分)
場所: 株式会社ヤマチク 第二工場 会議室(熊本県玉名郡南関町久重14)
講師: 三輪 開人 氏(e-Educaiton 代表、『100%共感プレゼン』著者)
定員: 30名程度(先着順)
参加費:一般 3,000円(※「拝啓」ワンドリンク券付き)/ 学生 1,000円(※「拝啓」ワンドリンク券付き)
お席は先着順・残りわずかとなっております。ぜひお早めにお申し込みください!
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