竹のお箸 のこと
掴みやすい、適度なしなりと軽さ。吸いつくような箸先。
天然素材である竹のお箸のメリットに、多くの人がふたたび、気付きはじめています。
しかし、天然であるがゆえの、難しさもあります。
硬質な木材や成形プラスチックは、機械加工による大量生産が可能。
ロット数が多ければ、そのぶん割安に作ることもできます。
しかし天然素材である竹は、そうはいきません。
生育が早く、エコ資材とも言われる竹。
しかし、加工難易度の高さと安価な輸入素材の台頭によって、
竹のお箸づくりは衰退。
竹を切り出して運び、加工するパートナーさんも、
現在は数えるほどになってしまいました。
ヤマチクでは、手作業と機械加工の組み合わせを創業以来追求し、
年間500万膳の安定した竹のお箸づくりを実現してきました。
しかし今は、それだけでは足りないと考えています。
私たちが責任を持って、竹にまつわる仕事を持続可能なものにしていきたい。
そのために、竹を切り出す切子さんから消費者までの間に、
まっすぐな循環を作り出す必要があると考えます。
うそがなく、無理がなく、孫の代まで持続可能な、ものづくりを。
ヤマチクは、そんな竹のお箸づくりに共感いただけるパートナーを求めています。
ヤマチクが考える、
竹のお箸づくりの正しい循環
- 発注者・販売者・消費者は適正な対価を支払うことで竹のお箸のメリットを享受でき、かつ竹のお箸が今後も手に入る環境づくりへ貢献できます。
- ヤマチクは、切子さんや竹材屋さんの良質な材料を適正価格で買い取ることで、彼らの生活を支え、持続可能な生産体制をつくります。
- 竹林に定期的に人の手が入ることで、地域の生態系の保全を行うことができます。
- 竹のお箸づくりを活性化させることで、地域での雇用を増やします。
まっすぐな循環を掲げて、 持続可能な生産に 貢献し続けています
ヤマチクが貢献できること、してきたこと
- 若い切り子さん登場
- 竹1本の買取価格を500円から900円に
- 竹1本の買取価格を1200円にする
- 若い切り子を10人増やす
持続可能な箸作り
切子さんや竹材屋さんなど、竹のお箸づくりになくてはならない存在を支えるため、高い品質の商品を、適正なコストで生産しています。
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竹取り
福岡の八女、熊本の菊水や和水の切子さんに依頼し、天然の孟宗竹(もうそうちく)を切り出します。竹林に定期的に人の手が入ることで、地域の生態系の保全を行うことができます。
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仕入れ
切子さんが切り出してきた竹を、竹材屋さんから仕入れます。天然素材である竹を安定供給していただける竹材屋さんがいるおかげで、竹のお箸など加工品の計画的な製造が可能になります。
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乾燥
竹を節に合わせて切り、適度な大きさにして乾燥させます。全体の約60%が水分である竹を、独自の乾燥窯を使って10%にまで落とします。また炭化処理を行い、虫やカビの発生を防ぎます。
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加工
長さを揃え、棒状にして形を整えます。竹は皮が命。皮の近くの繊維を削りすぎると強度が落ちてしまいます。そのため、表皮の残り具合を見ながら、専用の機械で加工していきます。
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塗装
食品衛生法基準をクリアした塗料や漆を用いて、塗装。装飾的な効果はもちろん、適度にしなる竹の特徴を活かしたまま、より強度や耐久性を持たせることができます。
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検品
汚れやシミ、反りや割れがないかを、一本ずつ目視で確認。0.2mm程度の誤差まで判定し、基準を満たさないものは省いていきます。ヤマチク品質の砦となる作業です。
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出荷
袋詰めしてラベルを貼り、出荷。約2週間〜1ヶ月で、一膳のお箸が完成します。小売店から、皆さまのお手元へ。購入いただくことで、循環を作り出すことができます。
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活用
天然素材のムラなどにより、検品で不合格となってしまった箸も、無駄にせず再利用するのがヤマチク流。主に、乾燥窯での焼却の燃料として使っています。
ヤマチクの竹のお箸
かたち、太さ、長さ、塗装、様々な形の箸を制作できます。
持ち代(持ち手側)のかたちは、握りやすさに関係します。角が手に当たらずに持ちやすい丸、面が安定感をもたらす四角、その中間の三角。ちなみに、箸のあたま(手前部分)に見えている粒状の繊維が、竹の筋。密集している側が皮で、強度があるおもて面になります。
一般的に、指の太い人は太身の箸、指の細い人は細身の箸が握りやすいと言われています。また、昔から箸が折れるのは縁起が悪いこととされているため、祝事には太い箸を。見た目の印象も大きく左右するため、スタイリッシュに見せたいなら細身もオススメです。
利き手の人差し指と親指で直角を作り、2つの指の先端を結んだ長さを一咫(ひとあた)と言います。これの1.5倍(一咫半)が、持ちやすい長さ。成人男性では23cm、成人女性では21cmが標準的。その他、ヤマチクではさまざまな長さを作ることができます。
塗装は見た目のアクセントになるだけでなく、強度や耐久性にも影響します。素地はまったくの無塗装で、清廉な佇まい。ウレタン塗装を加えることで、耐久性が増します。また漆塗りは、すべて手作業。竹の素材特性を生かしたまま、独特のツヤを与えることができます。
豊富なカラーバリエーションもヤマチクのお箸の特徴です。40種類を超えるお色からお選びいただけます。コーポレートカラーなど、特注色も再現可能です。
通常の工程に加えて、オプションとしてさまざまな加工も可能です。例えば、持ち代部分の絵付けや、指定の図案を用いたパット印刷。慶事などで使いやすい名入り、贈答品として便利なロゴ入れなども可。オリジナルの竹箸づくり、ぜひご相談ください。
ヤマチクのSDGs
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つくる責任、
つかう責任ヤマチクのお箸は、近隣の山々から切り出した竹を使用しています。竹は生長が早く、持続可能な資源として世界的に注目されています。プラスチック製のお箸や輸入品の割り箸に比べて環境負荷が低く、地域資源の活用にもつながっています。
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陸の豊かさも守ろう
竹は生長が早い一方で、適切に活用しなければ「放置竹林」になってしまいます。ヤマチクは竹の買取価格を向上させ、竹を切る職人である「切り子」の営みを守ることで、地域の竹林の適切な管理と活用を促し、森林の生態系の保護にも貢献しています。